慢性疼痛の薬物療法 半年後に75%が脱落
公開日時 2012/12/25 00:00
調剤薬局の処方せんデータに見るアドヒアランス医療現場では患者に投与した薬剤で効果が見られないとき、最初に「患者が正確な服用をしているかどうかを疑う」と言われている。従来、この患者の服薬状況については「医師の服薬指示を遵守する」という観点からコンプライアンス(服従、黙従、従順)と表現され、著しく指示を逸脱している服薬状況を「ノンコンプライアンス」と表現してきた。しかし、この表現は医療従事者側から見たパターナリズム的なスタンスとの指摘も少なくなかった。このため、現在ではWHOなども患者自身の病態や必要性の理解に基づく積極的な治療参加の一環としての正しい服薬継続という視点から、アドヒアランス(密着、愛着、支持)という表現が一般化しつつある。初期に自覚症状の乏しい生活習慣病などでは、このアドヒアラン...