市場調査大手インテージ 調剤レセプト分析のJMIRIを買収
公開日時 2012/08/17 04:01
市場調査大手のインテージはこのほど、調剤レセプトベースで処方分析を行う医療情報総合研究所(略称JMIRI、東京都文京区、大橋青史社長)を完全子会社化すると発表した。JMIRI全株式の譲渡日は8月31日、取得価格は4億8000万円。インテージグループではOTCや医療用医薬品の情報収集・分析ビジネスを行っているほか、CROビジネスも展開している。JMIRIを傘下に収めることで、調剤薬局との関係強化やデータの拡充、情報共有化、新サービスの開発など相乗効果が見込めると判断した。
JMIRIはベンチャーキャピタル(VC)など数社が出資して設立された企業。VCの保有期限が迫っており、売却先を検討していた。JMIRIがインテージグループに入っても、現時点では社名、代表者、所在地は現在のままとなる。
インテージグループのアンテリオ社では、MRの医療施設への訪問活動状況を医師4000人から収集するRepTrackデータを手掛けている。JMIRIが持つ実際の処方状況が把握できるデータベースと組み合わせることで、MRのディテール内容を医師がどのように受け止め、そして実処方がどのようになっているかまでを分析できる可能性もありそうだ。