新薬の枯渇や大型品の特許切れなどが大きな環境変化に見舞われながらも、昨年に続き、今年も市場に大きなインパクトを与えるような臨床的価値の高い新薬が続々と登場している。だが、注目して欲しいのは、それらのほとんどが巨大なマーケットを形成した高血圧や高脂血症などとは大きく様変わりし、より専門化領域に集中していることだ。今年は特に、がん、希少疾患、抗血栓薬――など有用な治療薬が存在しなかったスペシャリティ領域を中心に、新しい市場を創造・開拓するようなファーストインクラスの新薬が多い。当然、難しい疾患で扱いの難しい薬剤が多くなるため、企業の情報提供のあり方にもひと工夫が求められる一方で、ＭＲには役割や機能を発揮し、存在感を示す時代が到来しているともいえる。ミクス編集部では、今年下半期の上市新薬を予測すべ...