過活動膀胱治療薬市場 新薬が拡大を後押し 富士経済の予測
公開日時 2011/08/19 04:01
市場調査の富士経済は8月18日、医療用薬市場の調査結果概要を発表した。今回調査対象となった市場の1つ過活動膀胱は10年の市場規模は7.1%増の525億円。
06年にアステラス製薬のベシケア、ファイザーのデトルシトールの発売に加え、加齢や生活習慣病と関連して患者数も増えて市場が形成。「11年は、アステラス製薬から一部の既存製品にみられる口渇や残尿感など副作用の軽減が期待されるベタニスが7月に承認を受け発売が予想されることから、市場は拡大すると予測される」と指摘。さらに、杏林製薬のウリトス、小野薬品のステーブラの口腔内崩壊錠も、のみやすさから処方の増加につながるとの見方を示した。
そのうえで15年には市場は810億円、19年には1100億円と、1000億円を突破するとの予測を示した。
これは、同社が販売する「2011医療用医薬品データブックNo6」にまとめられている。