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第一三共 11年度の国内市場 オルメサルタン単剤・合剤で計1000億円超へ

公開日時 2011/05/13 04:02

第一三共は5月12日に2011年3月期(10年度)連結業績を発表した。国内市場については、ARBオルメサルタンの単剤と配合剤が共に好調に推移するなどして、国内医薬品事業売上高4219億円(前年度比=以下同、1.9%増)と増収を確保した。11年度計画では、単剤・配合剤による「オルメサルタンフランチャイズ」として、国内売上高1000億円突破を目標に掲げた。

国内市場におけるオルメサルタンフランチャイズの10年度売上の内訳は、単剤のオルメテックが823億円(6.6%増)、10年5月に新発売した自社Ca拮抗薬カルブロックとの配合剤レザルタスは47億円――。11年度計画ではそれぞれ930億円、170億円を目標に掲げており、合計1100億円となる。

一方、10年度の国内市場ではオルメサルタンフランチャイズに加え、剤型追加した消炎鎮痛剤ロキソニンや、新発売した純国産の抗インフルエンザ薬イナビルなどが堅調に推移し、後発品の影響を受ける高脂血症治療薬メバロチンや抗菌薬クラビットの減少分をカバーした。

海外ではインドの後発品子会社ランバクシーの寄与、為替影響による子会社の販管費減などもあり、全体として2桁増益を達成した。なお東日本大震災による特別損失は56億円。

◎11年度 レボフロキサシンが米国特許切れ オルメサルタンと国内新製品中心に影響吸収

11年度の連結業績は、米国で特許切れを迎える抗菌薬レボフロキサシン(一般名、国内製品名クラビット)のマイナス影響などを、▽オルメサルタンフランチャイズの伸長▽国内で発売予定のアルツハイマー型認知症治療剤メマリーとPPIエソメプラゾール(一般名)――を中心に吸収し、グループ全体の売上高は10年度水準を堅持する考え。ただ、利益面は、販売管理費や研究開発費の増加、Plexxikon社の買収などで、営業利益をはじめとする各利益ベースで2桁減益を想定する。

【連結業績(前年同期比)11年度通期予想(前年同期比)】
売上高9673億6500万円(1.6%増)9700億円(0.3%増)
営業利益1221億4300万円(27.9%増)900億円(26.3%減)
経常利益1317億6200万円(27.8%増)900億円(31.7%減)
純利益701億2100万円(67.5%増)450億円(35.8%減)

【10年度グローバル製品売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
オルメサルタン2415(2383)2700
レボフロキサシン691(872)530
プラバスタチン449(550)380
プラスグレル52(5)非開示

【10年度国内売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
オルメテック823(772)930
レザルタス47(-)170
カルブロック140(137)150
ロキソニン542(470)580
クラビット324(436)380
メバロチン381(462)320
アーチスト237(233)230
オムニパーク250(273)230
ユリーフ101(90)110
イナビル66(-)90
ワクチン類178(131)非開示

 

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