FDA ELS治療薬Benlystaを承認
公開日時 2011/03/15 04:00
米食品医薬品局(FDA)は、3月9日、米ヒューマン・ゲノム・サイエンシズ(HGS:メリーランド州ロックビル)の全身性エリトマトーデス(SLE:全身性紅斑性狼瘡)治療薬Benlysta(belimumab)を承認したと発表した。
Benlystaは、SLEの発症に関与すると考えられるB細胞刺激タンパクの活動を阻害し、異常B細胞の数を減少させる初の薬剤。剤型は静脈注射。適応症は、ステロイド、抗マラリア剤、免疫抑制剤、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)などの標準治療を受けているSLEの患者。
SLEは15歳から44歳の女性に罹患する傾向が高い。米国では30万人から150万人程度の患者がいると見られる。アフリカ系米国人では、白人女性よりも罹患率は3倍高いという。
FDA医薬品評価研究センターのCurtis Rosebraugh医薬品評価第2部長は、「Benlystaの登場により、既存の療法と併用し、医療関係者、患者に新たな重要な治療法を提供できる」と評価した。HGSは、米国では、同剤をグラクソスミスクライン米国法人と共同販促する。