アステラス 抗アレルギー薬インタールをサノフィに販売移管 契約満了で
公開日時 2010/10/19 04:01
アステラス製薬とサノフィ・アベンティス(以下、サノフィA)は10月18日、アステラスが日本で単独販売しているアレルギー性疾患治療薬「インタール」(一般名:クロモグリク酸ナトリウム)について、2011年1月1日付でサノフィAに販売移管すると発表した。契約満了に伴うもの。同剤の製造販売承認は10月1日付でサノフィAに承継されており、12月末までの3か月間はアステラスからサノフィAへの引継ぎ期間とする。
サノフィAは本誌に、インタールの販売について、「現在のところ、日医工との合弁会社(日医工サノフィ・アベンティス)で販売する計画はない」と説明した。日医工サノフィ・アベンティスでは後発品や、サノフィAの一部の長期収載品を扱うが、インタールはサノフィA本体で販売する予定という。
インタールは英国ファイソンズ社(現サノフィAグループ)が創製した世界初のケミカルメディエーター遊離抑制薬。点眼液2%、点眼液UD2%、点鼻液2%、細粒10%、カプセル外用20mg、エアロゾル1mg、吸入液1%――の7種類の剤形があり、全て販売移管する。アステラスは1993年7月から単独販売していた。同剤の09年8月~10年7月まで1年間の売上高は薬価ベースで約60億円。