てんかん治療のいま―新薬登場の意義を探る― 後篇
公開日時 2010/09/29 00:00
治療成績向上で高まる確定診断の重要性難治性てんかんの発作消失に向けた治療戦略を薬物療法を行っても十分な発作のコントロールが得られない難治性てんかん。薬物療法の次の選択肢となる外科療法は、適応があれば高い治療効果が得られることも分かってきた。患者のQOL(生活の質)向上に向け、薬物療法から外科療法への橋渡しも重要視されている。先月号に続き、日本てんかん学会理事長の兼子直氏(弘前大学大学院医学系研究科教授)、国際抗てんかん連盟第一副理事長の田中達也氏(旭川医科大学名誉教授)、静岡てんかん・神経医療センター名誉院長の藤原建樹氏にお集まり頂き、外科治療の今後を展望して頂いた。(企画・構成望月英梨)兼子氏てんかん治療は、あくまで薬物療法がメインストリームですが、治療しても発作が止まらない患者さんもいま...