あの薬を使えるようにするアイデアは?
公開日時 2010/09/29 00:00
希少難病・CINCA症候群の現場から国立がん研究センター中央病院副院長・藤原康弘氏に聞くドラッグ・ラグ問題が前進を見せた。抗がん剤ジェムザールの卵巣がん適応など、薬事・食品衛生審議会が公知申請を認めた5成分の適応外薬について厚生労働省は8月30日、承認を待たずに健康保険で使えるようにしたのだ。公知申請が認められれば、承認は時間の問題であり、承認までの約半年を前倒しした形。ただ、この仕組みは同省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」(有識者会議)の評価を経た適応外薬に限られ、ドラッグ・ラグ問題全体を解決するものではない。本誌で取り上げてきたCINCA症候群のような超希少疾患の治療薬の開発といった「究極の未承認薬」問題には、まだ手つかず。そこでドラッグ・ラグ解決に向け積極的に発言し...