スマートフォン・メディスン 医師多忙で急速拡大
公開日時 2010/09/06 04:00
スマートフォンの普及で多忙な医療現場での医師のインタネット・アクセスが急速に拡大している。特に医師不足で一人の医師が複数の診療分野を掛け持ちしなければならないような地方部に立地する病院では、救命救急室などで活用されているケースが多い。(ジャーナリスト・西村由美子)そんな病院のひとつ、サンノゼの南に広がる農業地帯ホリスターにある病院の救命救急室(いわゆるER)に、8歳の少女が重い癲癇の発作で呼吸停止状態で担ぎ込まれてきたとき、手が空いていて彼女を診ることができる医師はただ一人だった。少女は希少でしかも重篤な遺伝性の疾患。担当医のK医師には初めて診る症例だった。K医師はほとんど本能的に白衣のポケットからiPhoneを取り出し、使いなれた医師向けアプリを次々に起動して必要な情報をダウンロードした、...