あすか 12年度医療用薬売上高のGE比率4割へ引き上げ計画
公開日時 2010/07/21 04:00
あすか製薬は7月20日、1日に発表した10~12年度の新中期経営計画の説明会を開催した。新中計の柱の1つであるジェネリック(GE)販売体制の強化を進めることで、12年の医療用薬売上高目標422億円(10年度見込み276億円)のうちGEを4割の162億円(同122億円)へ引き上げる計画であることを明らかにした。
あすかは、GE事業を行う「あすかActavis製薬」を設立しているが、本格稼動は今秋から。GE事業は当面はあすか本体とあすかActavisの双方で展開していく。同社の説明によると、あすかActavisは12年度までに仕入れ品を中心に約100品目に拡充し、売上高57億円(同12億円)を目指す。MR数は150人を計画する。将来的には、GE事業はあすかActavisに一本化する方針。
あすかActavisの事業では流通を武田薬品が担うが、武田の主力品の特許切れ後のGE化については、あすか製薬の山口隆社長(写真)は「話し合っているところ」と述べるにとどめ、明確にしなかった。GE事業で注目されているバイオシミラーの扱いについては、日本ケミカルリサーチから導入し、不妊症治療薬として開発中(フェーズ1)の卵胞刺激ホルモンAKP-501の開発に注力するとし、それ以外を手がけるかは未定だとした。