日医、日薬が大洋薬品の不祥事に苦言 GE薬協懇親会で
公開日時 2010/05/21 04:00
日本医師会の高杉敬久常任理事(原中勝征会長あいさつ代読)と日本医師会の児玉孝会長は5月20日、日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)総会後の懇親会で行った来賓あいさつで、品質データ差し替えにより規格外医薬品を出荷した大洋薬品工業の不祥事に触れ、苦言を呈した。
GE薬協の澤井弘行会長(沢井製薬会長)はあいさつで、不祥事に触れ「コンプライアンスに全力を投球している」と説明した。その後あいさつに立った日医の高杉氏は、原中会長のあいさつ文を代読し、「後発品の品質に不安を抱かせる不祥事が起きた」とし、医師による処方の前提となる医薬品の信頼性を揺るがし「誠に遺憾」とした。品質はもとより、情報提供、安定供給の徹底を求めた。
日薬の児玉会長も同様に品質への信頼が損なわれたことを指摘し、「非常に残念」と話した。薬局でも「大変ストレートなクレームを言われた」という。それは、後発品普及のPRが行き渡っているゆえでもあるとして、「これを機会に患者、国民に理解できる供給体制にしなければならない」と述べた。