米糖尿病薬市場 長時間作用型バイエッタの猛追
公開日時 2010/03/23 04:00
アメリカの糖尿病治療薬市場が競争激化の兆候を見せている。今年に入ってアメリカで2型糖尿病治療薬のグルカゴン様ペプチド(GLP-1)製剤ビクトーザ(一般名:リラグルチド、ノボ・ノルディスク)が上市され、これに続いて09年7月に承認申請された既存薬でGLP-1製剤のバイエッタ(一般名:エクセナチド)の長時間作用型の上市も視野に入ってきているためだ。現時点では1日に1回の注射で済むビクトーザは、1日2回注射の既存のバイエッタと比べ、コンプライアンスなどの点で有利になっているものの、膵炎や甲状腺がんの副作用の危険性が指摘されていることなどもあり、FDAからは黒枠警告表示やREMS(リスク緩和戦略)を課せられるなど必ずしも順風満帆とは言えず、しかも長時間作用型バイエッタが1週間に1回の注射で済むことも...