本誌調査 各社主要製品の改定率 ARBは7~8%の薬価引下げへ
公開日時 2010/03/09 04:02
4月に実施される薬価改定で各社主要製品(汎用規格)の改定率を本誌が集計した。一定要件を満たした新薬の薬価を改定前薬価の水準まで戻す新ルール「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の対象品目には、リウマチ、がん、過活動膀胱――などの薬剤が多く、競合品とともに新薬創出加算が適用されるケースが多いこともわかった。例えば抗リウマチ薬ではレミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラが加算対象となった。ただ、改定前薬価と同水準まで加算されるのはレミケード、ヒュミラ、アクテムラ。エンブレルは更に小児適応を取得したことによる加算がつき、プラス1.7%の改定となる。(修正済み)
◎カンプト▲18.1%、アムロジン▲15.3%、ノルバスク▲14.2%
一方、特例引下げや市場拡大再算定を受けた製品の多くで14%以上のマイナス改定を受ける。特例引下げを受ける品目では、カンプトが▲18.1%、アムロジンが▲15.3%、ノルバスクが▲14.2%――などと大きく薬価が下がる。また、競争が激しいARB(合剤含む)では、7%台のマイナス改定となるのがブロプレス、ミカルディス、イルベタン、アバプロ、プレミネント――。オルメテックやディオバンは8%台のマイナス改定となる。
今回の集計はミクス編集部が実施したアンケートを基に、各社主要製品(汎用規格)を3品目ピックアップしてまとめた。詳細はMonthlyミクス4月号とミクスOnlineに掲載予定。