米FDAは、オピオイド、覚醒剤、抗うつ剤カンナビノイド、幻覚剤など中枢神経に作用し、乱用の可能性の高い薬剤の薬理学的評価を行うため、製薬企業に対して、臨床試験を実施する薬剤と同クラスの薬剤使用歴があるか薬剤服用中の被験者をリクルートする際のガイダンス案を発表した。3月29日までパブリックコメントを募集中だ。
ガイダンス案は、薬物乱用者と健常人とを試験することで、両者での薬剤の効果の微妙な差異を迅速に見つけ、乱用の可能性の高い規制薬剤の承認の遅れを回避することと乱用される可能性のある薬剤の安全な使用、および適正な規制を目的とする。また、薬物乱用の学術的評価研究への刺激と患者への規制薬物の乱用へのリスクを啓発する意味も込めている。
FDAは、乱用の可能性についての評価はNDA(承認申請)書類に必須の条件とすべきとしている。
(The Pink Sheet 2月1日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから