ファイザー 医療関係者向けウェブサイト開設 MRとネットで情報提供強化
公開日時 2010/02/19 04:02
ファイザーはこのほど、医師ら医療関係者向けの無料会員制ウェブサイト「PfizerPRO」(https://pfizerpro.jp/)を開設した。医療用医薬品の情報などをインターネットから入手する医療関係者(医師、薬剤師、看護師など)が増えているため、MRによる情報提供と合わせて、インターネットでの情報提供を強化する必要があると判断した。これまでにMRとインターネットによるeディテールを組み合わせて売上げが10%増加した製品があり、この成功体験もサイト開設を後押ししたようだ。
同サイトのコンテンツは、▽同社が国内で販売する製品の製品情報▽同社主催・共済のイベントやセミナーの案内▽医療保険制度などの医療関連ニュース▽患者サポート用資料のダウンロード機能▽関連疾患領域の学術文献・学会情報やセミナー動画▽専門医によるコラムやインタビュー、対談――など。診療・治療ガイドラインも載せる。製薬企業の自社サイトでは自社製品の情報が中心になりがちだが、医療関係者の関心が高い医療周辺情報も厚くしたという。メールマガジン「PfizerPRO Journal」も定期的に発行し、コンテンツの更新情報などを発信する。
同社はこれまでに、長期収載品や後発品といった「エスタブリッシュ製品」に関して、eディテールを積極的に活用する方針を示している。しかし、同社広報部は、「今回のウェブサイトは、エスタブリッシュ製品(の販促)にもメリットがあるかもしれないが、医療関係者のニーズに合った様々な情報提供が目的」とコメントした。