国内初のDPP-4阻害薬 ジャヌビア/グラクティブ発売
公開日時 2009/12/14 04:02
万有製薬と小野薬品は12月11日、国内初となるDPP-4阻害薬の「ジャヌビア錠」、「グラクティブ錠」(一般名:シタグリプチン)を発売した。同剤は、血糖依存的に血糖低下作用を示すことから、低血糖の発現頻度が少なく、かつ良好な血糖コントロールを維持することが期待される。また、1日1回経口投与で、食事の影響を受けないことから、食前・食後いずれでも服用できるのも特徴。
投与対象は、既存の治療を行っても十分な治療効果が得られなかった糖尿病患者で、単剤投与に加え、スルホニルウレア剤、チアゾリジン系薬剤、ビグアナイト系薬剤との併用も可能だ。
通常用量は50mg/日。効果が不十分な場合には100mgへ増量することもできる。また、腎排泄の薬剤であることから、腎機能低下例については25mgを投与することを求めている。薬価は1錠あたり、25mgは99.50円、50mgは185.70円、100mgは278.60円。
万有製薬は、同剤について長期間の安全性・有効性を検討する市販後調査を企画している。心血管イベントへの影響も含めた安全性を3年間にわたり、フォローアップするという。