エーザイとTSD社 皮膚T細胞リンパ腫治療薬を日本で共同開発
公開日時 2009/10/27 04:00
エーザイは10月26日、抗がん剤「デニロイキン ディフティトックス」(一般名、米国製品名=オンタック)の国内開発をTSD Japan社(大阪府、阪下喜治社長)と共同で行うと発表した。両社がこのほどライセンス・共同開発契約を締結した。同剤は皮膚T細胞リンパ腫(以下、CTCL)治療薬で、日本で2010年から臨床開発を始める予定。
エーザイは今回、特にがんや難治性疾患の医薬品開発に強みを持つTSD社と共同開発することが、同剤の早期の上市につながると判断した。契約内容は、開発費用を両社が負担すること、開発の進捗に応じてマイルストーンが発生すること――以外の詳細は非開示。
エーザイは06年9月に、米ライガンド社から抗がん剤4品目を2億500万ドルで買収した。「デニロイキン」はそのひとつ。米国での効能・効果はCD25陽性の持続性もしくは再発性CTCL。オーファンドラッグに指定されており、現在はエーザイの米国子会社が販売中。