ASCO 初期大腸がん、標準療法にベバシズマブを加えてもDFS上がらず
公開日時 2009/06/01 23:00
血管新生阻害剤ベバシズマブを術後補助療法に用いた初の臨床試験NSASBPC-08の結果、初期大腸がんでは、標準療法mFOLFOXにベバシズマブを加えても、無病生存率(DFS)は上がらないことが明らかになった。5月31日のプレナリーセッションで発表された。ステージ2,3大腸がん患者2710例で、mFOLFOX(2週毎×6ヵ月:mFF6)またはmFOLFOX(2週毎×6ヵ月)+ベバシズマブ(2週毎×1年:B)に無作為割付。追跡期間中央値35.6ヵ月におけるDFSはmFF6群が75.5%、mFF6+B群は77.4%(ハザード比0.89、p=0.15)と有意差を認めなかった。DFSは、B投与中である1年間はmFF6+B群で有意に高く(90.7%対94.3%、p=0.0004)、その後、このベネフィッ...