グローバルビジネスへの戦略投資や資源配分にカジ切る動き
公開日時 2024/07/01 00:00
編集長沼田佳之ミクス編集部は23年度国内医療用医薬品売上高から製薬各社のMR1人当たり生産性を算出した。トップは中外製薬の5億2100万円。第2位の参天製薬も5億100万円で、この2社のMRが一人当たり生産性を5億円台に乗せた。とはいえ、両社ともMR数を減らして生産性を維持・向上したとみることもできる。これは他社も同様で、MR数が前年比6.7%減(ミクス6月号・MR数調査)となっている中で各社が利益確保に動いた結果であり、一歩踏み込んだ見方すれば、国内製薬各社が欧米・アジア向けの戦略投資や資源配分に本気でカジを切ったと見ることもできる。国内大手製薬各社の23年度決算分析を行った。ここ数年間の傾向にもあるが、日本の医療用医薬品市場の伸びが米国や中国に比べて鈍化する中で、国内製薬大手のビジネスの...