東和薬品、NTTデータ経営研究所、VIE STYLEとブレインテックを活用した「DTx」の共同開発で業務提携
公開日時 2023/09/15 04:50
東和薬品は9月14日、NTTデータ経営研究所、VIE STYLEと認知症の周辺症状を解決するデジタルセラピューティクス(DTx)の共同開発で業務提携したと発表した。認知症の中核症状に付随して呈する「行動・心理症状(BPSD)」の課題解決を目指すもの。非薬物療法の登場が待たれる分野でもある。脳神経科学の応用技術であるブレインテックを活用したDTxを開発し、事業化を目指す。
今回業務提携したVIE STYLEは、イヤホン型脳波計「VIE ZONE(ヴィーゾーン)」を開発しており、日常生活で使えるデバイスとソフトウェア・AIなどのサービス開発を担う。同社のイヤホン型脳波計(In-Ear EEG)は、従来課題とされた日常生活における脳波計測デバイスの装着時の課題などを克服し、イヤホンをつけるだけで脳波を測ることができる。
一方、NTTデータ経営研究所は、ニューロテクノロジー分野の事業開発を専門に手掛けた実績から、技術および事業 戦略立案、技術開発サポートを行う。東和薬品は、従来の医薬品事業に加え、より幅広いヘルスケアサービスの創出を目指しており、今回の業務提携を通じて“予防・未病”分野における貢献に挑戦する。同社としては、健康事業の創出とともに、高度な実証実験環境の提供や新たな顧客層の開拓などに活かしたい考え。