アッヴィ合同会社、エーザイ、EAファーマ 患者の治療支援で「ヒュミラサポート便」の無償宅配を開始
公開日時 2021/09/14 04:50
アッヴィ合同会社、エーザイ、EAファーマは9月13日、在宅でヒュミラを使用する患者の治療継続を支援する「ヒュミラサポート便」の運用を開始すると発表した。患者自身がWebサイトや所定の用紙から申し込むだけで、在宅自己注射が可能なヒュミラのサポートツールが自宅に無料で配送される。昨今は新型コロナに伴う患者の受診控えなど、患者側の受療行動に変化があることなどを踏まえ、今回の支援プログラムを導入した。3社はこれをきっかけに、患者の治療継続を目的としたペイシェント・サポートプログラムの更なる充実に努める方針だ。
「ヒュミラサポート便」には、使用済みシリンジ用廃棄ボックスや、ペン用廃棄袋、各疾患別の体調管理ノート、患者さん向け冊子などが含まれる。患者が申し込むと、自宅を含む指定の場所に無料で配送される。患者負担はなく、費用は企業側が負担する。
サポートツールは患者が専門医を受診した際に、医療機関を通じて受け取っていたもの。ただ、必要なサポートツールが医療機関にない場合は、患者にサポートツールが届くまで時間がかかり、必要な時に提供できていない可能性もあった。加えて、コロナ禍で医療機関の受診を控える傾向がみられるなど、直接患者宅に届けて欲しいとの要望もあったという。
こうした患者側のニーズに応えるため、患者宅に直接配送できる「ヒュミラサポート便」の提供を開始することになった。これにより、患者側も、使用済みシリンジ用廃棄ボックスのような大型のサポートツールを受診後に持ち帰る負担から解放されるだけでなく、サポートツール入手までの時間短縮に結びつくとしている。なお、宅配後の廃棄ボックスの回収については、これまで通り、患者が医療機関を受診する際などに持参するよう求める考えだ。