ファイザー 開発中断中のSNRI、持田製薬と共同開発へ
公開日時 2019/04/05 03:50
ファイザーはこのほど、開発を中断していたSNRIのデスベンラファキシンについて今後、持田製薬と共同開発を進めると発表した。ファイザーによると、同剤は海外で大うつ病治療薬として販売されているが(製品名:PRISTIQ)、日本では精神科領域の戦略上の理由で2010年から開発を中断。開発などのパートナーを探していた中、精神科を重点領域とする持田製薬とライセンスを交わし、フェーズ3から国内開発を再開することになった。
同剤については、抗うつ薬として共同で開発し、ファイザーが承認申請する。承認後は両社が共同販促するが、販売の扱いは今後検討する。承認申請の予定時期は開示していない。持田は、SNRIを持っておらず、精神科領域の製品の拡充に期待する。SSRIレクサプロ、四環系抗うつ薬テシプールなどに加え、多様な病状を呈するうつ病に対する提案の幅を広げたい考え。
このライセンス契約締結に伴う契約一時金など経済的条件は非開示。