UCBと第一三共 抗てんかん薬・ビムパット点滴静注を新発売
公開日時 2019/03/26 03:50
ユーシービージャパンと第一三共は3月25日、抗てんかん薬「ビムパット点滴静注200mg」(一般名:ラコサミド)を発売した。効能・効果は、「てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)」。ただし、発作などで一時的に経口投与ができない患者に対する、ラコサミド経口製剤の代替療法として位置づけた。薬価は1瓶で4252円。
今回発売する剤型は、一時的に経口投与ができない患者が対象。錠剤を使っていたが、発作などが原因で服用が難しくなった患者らに対し、錠剤やドライシロップに戻るまでの”つなぎ”として活用することを視野に入れる。
同剤はすでに、16年7月に成人のてんかん患者の部分発作に対する併用療法で製造販売承認を取得。その後、成人患者に対する単剤療法などの適応拡大を進め、19年1月には、本剤型に加え、ドライシロップの追加承認を取得した。ドライシロップの対象となるのは、小児や嚥下機能が低下している高齢者など既存の錠剤では服用が難しい患者で、3月11日に発売した。
◎流通・販売は第一三共 情報提供活動は2社で
同剤の製造販売元は、ユーシービージャパン。ユーシービージャパンが製造し、第一三共が流通・販売を担う。情報提供活動は両社が共同で行う。第一三共はMR約2200人、ユーシービージャパンは175人いるMRのうちニューロロジー担当の一部が担うが、詳細な内訳は開示していない。てんかんの専門医がいる医療機関などを中心に情報提供活動を行う考え。
用法用量は、成人には通常1日100mgより投与を開始し、その後1週間以上の間隔をあけて増量し、維持用量を1日200mgとし、1日2回に分けて点滴静脈内投与する。4歳以上の小児には、1日2㎎/kgより投与を開始し、その後の1週間以上の間隔をあけて1日用量として2㎎/kgずつ増量する。維持体重を体重30kg未満の小児には1日6mg/kg、体重30kg以上50kg未満の小児には1日4mg/kgとする。いずれも1日2回に分け、点滴静脈内投与する。