サノフィ アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントを発売 初の抗体製剤
公開日時 2018/04/24 03:50
サノフィは4月23日、アトピー性皮膚炎の治療薬としては初めての抗体製剤となるデュピクセント皮下注 300mgシリンジ(一般名:デュピルマブ (遺伝子組換え))を発売したと発表した。効能・効果は「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」で、ステロイド外用薬などの抗炎症外用薬で効果不十分な中等症から重症の患者が主な対象となる。
同剤は、アトピー性皮膚炎などの慢性的な炎症で中心的な役割を果たしているとされるIL-4、IL-13のシグナル伝達を阻害する新たな作用を持ち、治験では既存外用薬で効果不十分な中等症から重症の患者の皮膚病変の有意な改善が示された。用法・用量は通常、成人には、投与初日に600mgを1回皮下投与し、その後は300mgを2週に1回投与する。薬価は300mg1筒で8万1640円。
アトピー性皮膚炎の治療薬としては日本以外では米国、欧州、カナダ、オーストラリア、韓国などで承認済。