東和薬品 シメチジンやアルファカルシドールなど34品目を販売中止
公開日時 2017/10/31 03:50
東和薬品は10月30日、H2受容体拮抗薬のシメチジンや、活性型ビタミンD製剤のアルファカルシドールなど34品目の販売を中止すると発表した。原薬の入手が困難なケースや需要の減少などが販売中止の主な理由で、すべての製品に代替品があるとしている。すでに医薬品卸や医療機関にはMRなどを通じて情報提供を開始しており、大きな混乱はないとしている。
販売中止品目のうち、2019年3月末に販売中止が予定されているのが、シメチジン細粒20%/40%「トーワ」、ロキセタートカプセル37.5mg/75mg、ドパミン液600「トーワ」、カルボシステインDS33.3%「トーワ」など26品目。2020年3月末に予定されているのが、プラノプロフェン錠75mg「トーワ」やシメチジン錠200mg/400mg、オサグレン点滴静注用20mgなど8品目。
販売中止の理由について、アルファカルシドールカプセル3μg「トーワ」については、規格揃えの品目として発売を開始したが、低含量製剤にある「骨粗鬆症」の適応が3µg製剤にはなく、需要が非常に低く推移。2015年に規格揃えの対象から外れたことを踏まえ、販売中止を決断した。なお、0.25µg/0.5μg/1μgについては販売を継続する。
シメチジン錠200mg/400mg、細粒20%/40%、注射液200mg「トーワ」は、原薬が1社購買となっており、代わりとなる原薬供給先も十分ではなく、需要も減少していることから、販売中止を決めた。
同社は、733品目の製造販売承認品目を有している。今後も新薬の販売を予定する中で、安定供給を継続する観点から製品ラインアップの見直しを進め、「医療上の必要性を十分に考慮した上で、安定供給の困難性や需要状況等を総合的に勘案し、販売継続の必要性を確認している」としている。