大塚 緑内障・高眼圧症治療薬ミケルナ配合点眼液を新発売 千寿と共同販促
公開日時 2017/01/12 03:51
大塚製薬と千寿製薬は1月11日、緑内障・高眼圧症治療薬のミケルナ配合点眼液を日本で同日に新発売したと発表した。大塚が創製した非選択性β遮断薬のカルテオロール塩酸塩と、最も汎用されているプロスタグランジン関連薬(以下、PG関連薬)のラタノプロストの2つを有効成分として含有している。いずれの成分も単剤で、同様の効能・効果、用法・用量で1年以上の臨床使用経験があるため、ミケルナは14日処方制限の対象外となる。
ミケルナは1回1滴、1日1回点眼して用いる。薬価は1mL 729.20円、1日薬価は36.50円。大塚が販売し、千寿製薬と共同販促する。
カルテオロールは房水産生抑制作用、ラタノプロストはぶどう膜強膜流出経路からの房水流出促進作用により、眼圧を下降させる。
なお、β遮断薬とPG関連薬の配合点眼液にはタプコム、デュオトラバ、ザラカムがあるが、いずれもβ遮断薬はチモロールマレイン酸塩を配合している。ミケルナはチモロールマレイン酸塩以外のβ遮断薬を配合しており、新たな治療選択肢となる。
■緑内障・高眼圧症治療用点眼液ミケラン、ミケランLA 大塚に販売一元化 4月1日から
現在、両社が販売している緑内障・高眼圧症治療薬ミケラン点眼液、ミケランLA点眼液も、4月1日から、大塚に販売を一元化し、両社で共同販促することも発表した。ミケランはカルテオロールを有効成分とする。ミケランは1回1滴、1日2回、ミケランLAは1回1滴、1日1回――の点眼で用いる。