エーザイ 神経変性疾患領域の血液バイオマーカー共同研究と社会実装へ 富士レビオと覚書締結
公開日時 2024/12/25 04:47
エーザイは12月23日、アルツハイマー型認知症など神経変性疾患領域における新規血液バイオマーカーの共同研究と社会実装に関する覚書を富士レビオと締結したと発表した。
それぞれの専門性を融合することで神経変性疾患の診断法の開発と実用化を加速したい考え。
エーザイの早期アルツハイマー病治療薬・レケンビ(一般名:レカネマブ)をめぐっては、投与に際し、アミロイドPETおよび脳脊髄液検査(CSF)によりアミロイドβ(Aβ)を確認することが求められている。治療アクセスの課題が指摘される中で、エーザイは、両社の知見を融合させて血液バイオマーカーを確立することで、治療薬へのアクセス向上を目指す。富士レビオは、検査試薬に関する研究開発および関連製品販売が一層加速していくとしている。
具体的には、血漿中 217 位リン酸化タウ蛋白(pTau217)の検査試薬の社会実装、および新規血液バイオマーカーによる簡便な診断法の研究・開発、体外診断用医薬品の開発、実用化など、多岐にわたる協働の可能性を検討する。
エーザイと富士レビオはこれまで、AD関連の脳脊髄液中バイオマーカーを測定する検査試薬に関する共同研究を進めていた。