ファイザー リメゲパント硫酸塩水和物OD錠 片頭痛発作の予防および急性期治療を対象に承認申請
公開日時 2024/11/28 04:48
ファイザーは11月27日、経口カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬・リメゲパント硫酸塩水和物OD錠について、片頭痛発作の予防および急性期治療を対象に承認申請したと発表した。申請は、18歳以上の片頭痛患者を対象とした国内第2/3相試験(C4951022/BHV3000-313)、国内第3相試験(C4951021/BHV3000-309)、海外の臨床試験の結果などに基づく。
CGRPは片頭痛発作中に血中で増加することが知られており、血管を拡張し、疼痛シグナルの伝達に関与すると考えられている。リメゲパントはCGRP受容体を可逆的に阻害し、片頭痛の諸症状を軽減させると考えられている。
片頭痛は、日本で成人人口の約8.4%が罹患しており、有病率は男性3.6%、女性12.9%と報告されている。ズキズキと脈打つような中等度から重度の拍動性の頭痛を含む消耗性の頭痛が4~72時間持続することが特徴で、悪心、嘔吐を伴うことが多く、発作時は感覚過敏となり、普段は気にならないような光、音、においを不快に感じる人が多いとされる。片頭痛患者の90%以上は発作時に日常生活が阻害されており、片頭痛の治療には高いアンメットニーズが存在する。