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Meiji Seika ファルマ 日本看護倫理学会のコスタイベ緊急声明に「科学的知見あるように装うのは悪質」

公開日時 2024/10/10 04:51
Meiji Seika ファルマは10月9日、日本看護倫理学会が8月7日付で発表した新型コロナの次世代mRNAワクチン・コスタイベに代表されるレプリコンワクチンに「シェディングの懸念がある」などとする緊急声明に対する、Meiji Seikaの見解を公表した。同学会がシェディング(=ワクチン接種者から非接種者への感染)の懸念があるとする根拠が「Seneff & Nigh,2021」との論文。Meiji Seikaはこの論文について、「PubMedという世界的に有名な医学論文サイトで調べることができない信頼度の低いもの」だと指摘し、「そのような論文を根拠として示し、科学的知見があるかのように装うのは悪質と考える」と批判した。

レプリコンワクチンにシェディングの懸念があるとする同学会の主張に対しては、「mRNAワクチンは生ワクチンなどと異なり、ウイルスの一部(スパイクタンパク)しか使用していないため、感染性のあるウイルス粒子自体を形成することはない。したがってシェディングは起こり得ず、科学的知見もない」と指摘した。加えて、厚労省もシェディングについての科学的知見がないと明確に示していることも挙げた。

また、同学会は「10月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけない」と主張している。これにMeiji Seikaは、コスタイベは国内外の臨床試験で計約1万8000人を対象に接種され、そこで確認された安全性データをもとに承認審査された結果、「当学会が主張するシェディングといわれる事象は確認されていない」とした。そして、「実証研究になってはいけない」との学会の主張は、「科学的知見に基づかない主張と考える」と反論した。

◎事実誤認や科学的知見に基づかない問題提起で一般市民の不安を煽ること「あってはならない」

Meiji Seikaは同学会の緊急声明に対し、「事実誤認および科学的知見に基づかない内容が含まれている」とし、「事実誤認および科学的知見に基づかない問題提起によって、一般市民の不安を煽ることは、医療に関わる社会的責任を持つ組織としてあってはならないことだと考える」と指摘した。その上で、シェディングの問題、レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていない問題、将来の安全性に関する問題の大きく3点についてMeiji Seikaの見解をまとめた。

このうち他国で認可されていないとの指摘に対しては、コスタイベはオーストラリアのCSL Seqirus社が欧州で承認申請して現在、審査の最終段階にあるとしたほか、米国などの国・地域でも開発・申請準備が進んでいると説明した。

また、同学会は緊急声明の中で「海外で未認可であることは何らかの安全性上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ない」と主張している。これにMeiji Seikaは、コスタイベはGCPガイドラインに即して、国内外で実施した複数のランダム化比較試験(合計約1万8000人接種)にて得られた信頼性の高いエビデンスに基づいて有効性・安全性が確認され、PMDAの承認審査の結果に基づき、最終的に厚労相が承認したワクチンだと指摘。そして、「当学会の主張は、EBMに基づく国内外の専門家や規制当局による科学的評価、承認プロセスを経ている事実を無視した内容であり、わが国の薬事行政及びワクチン接種制度を根底から否定するものである」との考えを示した。
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