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ノボ ノルディスク 千葉市・千葉大と3者で肥満症対策の協定締結 啓発や共同研究などで連携

公開日時 2024/10/10 04:46
ノボ ノルディスク ファーマは10月9日、千葉市と千葉大学の3者による「肥満及び肥満症対策に関する連携協定」を締結した。肥満や肥満症対策に関する自治体との連携は今回が初めて。具体的な連携事項として、肥満や肥満症に関する理解向上のための啓発や、健康障害の実態把握に向けた共同研究、子どもの健康支援などに取り組む。千葉市で行われた締結式で、ノボ ノルディスク ファーマのキャスパー ブッカ マイルヴァン代表取締役社長は「このコラボレーションを通じて、千葉市民のみならず全国の平均寿命の延伸にも貢献したい。さらには日本での好事例を集め、各国での施策形成にも役立てていきたい」と述べた。

◎千葉市長「健康づくりのモデル都市目指す」 市民の行動変容に課題

千葉市では肥満傾向の子どもや成人肥満者の割合、特定健診の実施率などの指標の改善に向けて市民の行動変容が課題となっている。そこで肥満症専門外来があり日本における肥満・肥満症の臨床と研究をリードする千葉大学と、治療から予防まで幅広く肥満症患者支援の実績があるノボ ノルディスク ファーマと連携。肥満や肥満症に対する理解向上や生活習慣の改善などを促進し、千葉市がより健康な社会を実現するモデル都市となるよう取り組んでいく。千葉市の神谷俊一市長は「3者の強みを生かした連携で健康づくりのモデル都市を目指し、その取り組みを国内外に発信していきたい」と抱負を述べた。

協定の期間は2028年3月31日まで。具体的な連携事項として、▽地域住民らの理解向上に向けた啓発や市民公開講座の実施▽国保データなどを用いた肥満及び関連疾患の共同研究▽特定健康診査・特定保健指導での新たな取り組み▽将来の肥満症予防に向けた子どもの健康支援―などを掲げた。

◎国保データ用いた共同研究 肥満や関連疾患の実態把握目指す

このうち、肥満及び関連疾患の共同研究では、千葉市の国保データや特定健康診査データを用い、非肥満・肥満・高度肥満者の状況をデータ解析することで肥満や関連する健康障害の実態把握につなげる。日本肥満学会理事長も務める千葉大学の横手幸太郎学長は「肥満症や合併疾患の実態がまだ日本では明らかになっておらず、潜在患者が多くいる可能性もある。実態を把握することで予防医学や治療医学の観点から現場にフィードバックできれば生きた研究として社会貢献につながる」と期待を込めた。

また、マイルヴァン社長は連携事項のうち「特に子どもの肥満に焦点を当てていきたい」と強調。同社では「子どもの健康応援イニシアチブ」として世界6か国で子どもの健康促進に取り組んでおり、「子どもの肥満は、人生の後半に慢性疾患や肥満症の有病率が高くなる可能性があり、憂慮すべきものがある」と積極的な対策に取り組む姿勢を示した。

なお、ノボ ノルディスク ファーマでは官民学連携による疾患予防対策として、千葉県旭市や福島県郡山市などとの間で糖尿病の予防や共同研究を行っている。
 
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