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アミヴィッドとビザミル 抗Aβ抗体薬投与後に係る一変承認取得 ドナネマブ投与完了の診断補助に使用可

公開日時 2024/09/04 04:50
アミロイドPET検査用イメージング剤のアミヴィッド静注(製造販売元:PDRファーマ)とビザミル静注(日本メジフィジックス)について、「抗アミロイドベータ抗体薬投与後の脳内アミロイドベータプラークの可視化」の効能追加が一変承認された。承認日は8月29日付。

両剤ともこれまで、エーザイが製造販売する早期アルツハイマー病治療薬・レケンビ点滴静注(レカネマブ)に代表される抗アミロイドベータ(Aβ)抗体薬の初回投与の診断補助に係る適応を持っていたが、今回、投与後の適応が追加された。これにより9月に正式承認される見込みの日本イーライリリーの早期アルツハイマー病治療薬・ケサンラ点滴静注液(一般名:ドナネマブ)の投与完了の診断補助などに使えるようになった。

ケサンラは8月1日の厚労省の薬事審議会・医薬品第一部会を通過した。厚労省担当官による部会後の記者説明会で、ケサンラはレケンビと同じくアミロイドPET検査や脳脊髄液(CSF)検査によって脳内Aβの蓄積や濃度を検査し投与の可否を判断するが、ケサンラは投与期間が原則18カ月までで、Aβの除去が確認された場合は投与を完了できる。この点は添付文書に記載される予定で、投与開始から12カ月時点でアミロイドPET検査を行い、アミロイドプラークの除去の確認を求めることになるという。担当官は、「(ケサンラは)投与を完了できるところがレカネマブとの大きな違い」だと話していた。

また、アミヴィッドを手掛けるPDRファーマは本誌取材に、今回の投与後に係る適応追加はケサンラの投与完了の診断補助だけでなく、レケンビの「投与中止後の再開」の診断補助の使用も想定していると説明した。

レケンビの最適使用推進ガイドラインでは、投与中止後の再開に関し、「本剤投与中止後の再開は、原則初回投与から18か月までとするが、初回投与から18か月を超えて再開する場合は、再度、Aβ病理を示唆する所見及び認知症スコアを確認の上、本剤の投与対象となる患者要件に該当することを確認すること」とされている。
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