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MR認定センター・近澤専務理事 ドリル解答の不正販売は「裏切り行為」と非難 自覚と責任もった対応を

公開日時 2024/08/26 04:52
MR認定センターの近澤洋平専務理事は8月23日の改正MR認定要綱(案)説明会で、「MR学習ポータル」の基礎教育年次ドリル等の解答をインターネット上で有償販売した複数の不正事案が発覚したことに、MRに対する「裏切り行為」と激しく非難した。この日の説明会で近澤専務理事は、製薬ビジネスを取り巻く環境が大きく変化する中で、「MRの自覚と責任が求められている」と指摘。MRの自律型成長に重きを置いた生涯教育の推進を検討している最中に起きた不正事案の発覚に、「認定証を不正に更新しようと考える人間が誇りを持てるはずがない」と糾弾し、「自覚と責任を持って対応して欲しい」と呼び掛けた。

近澤専務理事は、近年のビジネス環境の変化について、「薬物療法の高度化、専門化、個別化が非常な勢いで進んでいる。また、ジェネリック医薬品への切り替えも当然のように進んでおり、使用性、経済性に優れた後発薬が浸透してきている状況だ」と指摘。その上で、「優れた医薬品がありながら、それが医療関係者に認知されず、適切な患者さんに投与されなければ医療に貢献することはできない」と強調した。これからのMRについて近澤専務理事は、「(患者の)命に関わる医薬品を適正に使用していただくための情報活動をしなければならない。これが製薬企業の社会的責任であり、その代表者として担うMRの社会的責任、使命でもある」と語った。

また、条件付き承認、特例承認、緊急承認など、“見切り発車的”に医薬品が患者に適用される背景などを踏まえると、「売ってなんぼではなく、患者さんに使われてから物事が始まるという世界にMRが大きく関わっているということだ。PMSの重要性、医薬品適正使用の推進の重要性はこれまで以上に重要になってきている」と述べ、「MR不要論とはもう言わせない。そしてそれをMR自身が証明してください」と呼び掛けた。

◎「ごく少数のとんでもないMRのおかげで、MRは連帯責任を取らされている」

その一方で、「MR学習ポータル」の基礎教育年次ドリル等の「解答」をインターネット上で有償販売した複数の不正事案が発覚したことに言及。「MRの生涯学習を不正によってやったことにした。あるいは本当の学習をしないで結果だけ終わったように見せた。こういうことがあると信頼されないのです」と指摘。「まだまだ応援しきれないごく少数のMRがいる。とんでもないMRのおかげで、MRは連帯責任を取らされている」と激しく非難した。

近澤専務理事は続けて、「自分は大丈夫とかだけじゃなく、隣の人も大丈夫か、仲間内は大丈夫か、お前そんなことじゃ信用されないぞと、お互いがしっかりと見て、評価してあげて、一緒に高みに上がっていく、こういう姿勢が必要なんじゃないでしょうか」と述べ、「(我々は)本気でMRを応援しています。その期待に本気で応えてください。自覚と責任を持って対応してください」と呼び掛けた。

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