小野薬品 豪州Monash大学と2つ目の研究提携 自己免疫疾患及び炎症性疾患の抗GPCR抗体の創製で
公開日時 2024/08/07 04:48
小野薬品は8月1日、オーストラリアのMonash大学と、自己免疫疾患及び炎症性疾患領域におけるGタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした抗体の創製を目的とした、オプション権付き研究提携契約を締結したと発表した。本契約に基づき、Monash大学のBiomedicine Discovery InstituteはGPCRを標的とする新たな抗体を創製。小野薬品は、Monash大学が創製する複数の抗体の中から、小野薬品が選択する抗体を用いて創製した抗体医薬品を、全世界で独占的に開発・商業化するためのオプション権を保有する。
Monash大学とは2023年1月に抗GPCR抗体を創製するための契約を締結している。今回は、前回の契約とは異なるGPCRの標的分子に対する新たな抗体を創製することを目的とした提携となる。
今回の契約締結に基づき、小野薬品はMonash大学に対し、契約一時金とオプション期間中の研究資金を支払う。小野薬品がオプション権を行使した場合は、開発および販売の進捗に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じたロイヤルティを支払う。
小野薬品の勝又清至研究本部長は、「前回の契約に基づいて進めている研究プロジェクトを通じて、Monash大学が保有する抗GPCR抗体の創製技術がこれまで克服することが困難であった課題の解決につがる高度なものであることを確認した」という。そして、「今回のMonash大学との本契約により創製される新たな抗GPCR抗体が、前回の提携で検討中の疾患とは異なる自己免疫疾患や炎症性疾患のアンメットメディカルニーズを満たすGPCRの新規の標的分子に対する抗体医薬品の創製に繋がることを期待している」とコメントした。