ネクセラファーマ 自己免疫疾患治療薬候補・cenerimod 日本などの権利をヴィアトリスに譲渡
公開日時 2025/03/04 04:49
ネクセラファーマは2月28日、自己免疫疾患治療薬候補・cenerimodについて、日本及びAPAC(中国を除く)における開発・商業化の権利を米ヴィアトリスに譲渡すると発表した。ネクセラは契約一時金1000万米ドルを受領するほか、承認取得時のマイルストン、ライセンス対象地域における純売上高に応じたロイヤルティを受領する権利を得た。ヴィアトリスは2024年2月、cenerimod創製元のスイスの製薬企業イドルシア・ファーマシューティカルズから日本及びAPAC(同)以外の地域の独占的権利を取得しており、今回のネクセラとの契約によりcenerimodの全世界の独占的権利を有することになった。
cenerimodは経口投与可能な選択的スフィンゴシン1-リン酸受容体1(S1P1)モジュレーター。全身性エリテマトーデス(SLE)に対するファースト・イン・クラスの経口治療薬を目指して実施中の第3相臨床試験を含め、複数の免疫疾患を対象にヴィアトリスとイドルシアによって開発が進められている。
ネクセラファーマジャパンの杉田真代表取締役社長は、「Cenerimodは複数の自己免疫疾患において説得力のある疾患修飾活性を示しており、すでにヴィアトリス社の免疫疾患プラットフォームにおいて重要な開発品となっている」とした上で、今回のヴィアトリスへの権利譲渡により、「cenerimodは患者さんのための可能性発揮に向け前進する体制が整うのと同時に、当社の株主価値を最大化することができると確信している」とコメントしている。