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医薬品含むヘルスケア業界 生成AI関心度・推進度が半年間で大幅に「躍進」 PwC「実態調査・23秋」

公開日時 2023/12/19 04:54
PwCがまとめた「生成AIに関する実態調査2023秋」によると、ヘルスケア・病院・医薬・医療機器分野(ヘルスケア業界)の生成AIに対する関心度・推進度がこの半年間で大幅に躍進していることが分かった。同社の分析によると、「他と比べて生成AI活用が加速している。テキスト生成にとどまらず、画像・音声やアイデア検討など幅広い活用をしていることが要因」と推察した。ヘルスケア業界におけるユースケースの検討では、「ブレインストーミングやアイデア出し」、「カスタマーサービスの自動化・省力化」への期待感が高まっていた。

同社は、各社の生成AIに対する認知度、ポジティブ・ネガティブのイメージ、検討状況ならびに現状の課題を明らかにすることを目的に、売上高500億円以上の日本国内の企業・組織の課長以上を対象に調査を実施した。調査実施時期は10月13日~16日。Web調査で912人が回答した。

◎ヘルスケア業界 「11位」から「3位」にジャンプアップ テクノロジー・通信業界に次ぐ

生成AIに対する関心度・推進度を業界ごとに比較した。その結果、医薬品を含むヘルスケア業界は、「2023年春」の業界別ランキング11位(全15業界)から、「2023年秋」には3位まで躍進した。業界別1位はテクノロジー業界、第2位は通信業界で、次点にヘルスケア業界が食い込んできた格好。第4位は自動車業界で、春の12位から4位にこちらも躍進した。逆に春の調査から順位を落とした業界は、化学、消費財/飲料/食品、小売、商社など。

ヘルスケア業界と自動車業界が躍進した背景について分析しており、回答割合の高かったユースケースとして、「ブレインストーミングやアイデア出し」をあげた。また、ユースケースの具体例では、「医師の事務作業を生成AIで削減する」というものもあった。生成AIをめぐり初期段階では「報告書やメールなど文書執筆」への期待が示されていたが、すでにユースケースにおいては、テキスト作成など特定領域に限定しない活用を模索する動きも見えてきた。

◎ヘルスケア業界の生成AI推進度 「社外向けサービス」17%、「社内業務活用」20%

ヘルスケア業界の「生成AI推進度合い」をみると、「社外向けの生成AI活用サービスを提供している」との回答が17%、「社外向けには提供していないが、社内業務等で生成AIを活用している」との回答が20%あった。すでに生成AIを社内外で利用している割合も4割近くまで上昇している。一方で、「生成AI活用に向けた具体的な案件を推進中」が29%、「検討中」も同じく29%あり、引き続きヘルスケア業界における生成AIの推進度合いが高まる可能性を示唆している。

このほか生成AIを活用する上でのガバナンスについてヘルスケア業界の回答をみると、「AIの活用とガバナンスの両面で全社対応が必要」との回答は11%、「社内業務に生成AIを活用中でガバナンスにも力を入れ始めた」が17%、「活用は具体案件推進中だがガバナンスは既存延長で対応」が23%となった。また「関心はあるが具体的な行動には至っていない」が43%と最も多かった。

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