CAR-T細胞製品５製品は添付文書上の「重要な基本的注意」に、「製品が規格を満たさない等の理由により、本品が提供されない可能性があることについて、事前に患者に対して説明すること」を追記した。厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課が８月29日、課長名で添付文書の改訂を指示した。

CAR-T 細胞製品における製品が提供できなかった事例の状況や、国内外の添付文書における上記事例の関連記載状況等を評価し、専門委員の意見も聴取したところ、いずれの製品においても、規格を満たさない等の理由により、製品が提供できない可能性があり、その旨を患者に説明することは重要であることから、使用上の注意の改訂が適切と判断したという。

対象製品は、▽イエスカルタ点滴静注（一般名：アキシカブタゲン シロルユーセル、製造販売元：ギリアド・サイエンシズ）、▽アベクマ点滴静注（イデカブタゲン ビクルユーセル、ブリストル・マイヤーズ スクイブ（BMS））、▽カービクティ点滴静注（シルタカブタゲン オートルユーセル、ヤンセンファーマ）、▽キムリア点滴静注（チサゲンレクルユーセル、ノバルティスファーマ）、▽ブレヤンジ静注（リソカブタゲン マラルユーセル、BMS）－。