塩野義製薬と第一三共の新型コロナワクチンを審議へ 7月31日の薬食審・第二部会で 厚労省が議題追加
公開日時 2023/07/31 04:50
厚生労働省は7月31日に薬食審・医薬品第二部会を開き、塩野義製薬と第一三共がそれぞれ承認申請している新型コロナワクチンの承認可否を審議する。同省が28日に、これら2製品を審議議題に追加した。承認されれば、初の国産の新型コロナワクチンとなる。
【追加の審議予定品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
▽コブゴーズ筋注(組換えコロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン、塩野義製薬):「SARS-CoV-2による感染症の予防」を対象疾患とする新有効成分含有医薬品。
遺伝子組み換えタンパクワクチン。開発コードはS-268019。塩野義製薬は22年11月、成人における初回免疫及び追加免疫による新型コロナの予防を予定適応として申請した。
▽ダイチロナ筋注(コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン、第一三共):「SARS-CoV-2による感染症の予防」を対象疾患とする新有効成分含有医薬品。
国産mRNAワクチン。開発コードはDS-5670。18歳以上の追加免疫用として申請された。自社創製品で、冷蔵温度帯(2~8度)で流通可能なことが特長のひとつ。生産は埼玉県北本市のグループ会社の工場で行う予定。
今回は起源株を用いたワクチンだが、第一三共は承認取得後にオミクロン株対応ワクチンなどの一変申請を行い、適応追加していく方針。