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23年度薬価改定 ジェネリック各社は不採算品再算定で影響率に開き ニプロは「プラス1%台」

公開日時 2023/03/06 05:59
ジェネリックメーカーの2023年度薬価改定の影響率を各社別に調査したところ、ニプロが「プラス1%台」と回答し、改定によりむしろ薬価の引上げを受けたことがわかった。臨時・特例的に実施された不採算品再算定の影響が色濃く、抗菌薬・タゾピペ配合静注⽤4.5「ニプロ」が47.7%引上げられるなど、複数の主力品の薬価が引き上げられた。一方で、300成分以上の品目数を有し、品揃えを強みとする沢井製薬は「8.2%」、東和薬品は「7%」と回答。生活習慣病など競争市場に強みを有する企業では改定の影響率が大きい一方で、エッセンシャル・ドラッグを有する企業ではむしろ主力品の薬価が引上げられ、ジェネリックメーカーでもポートフォリオにより大きな差が出たことが明らかになった。

文末の「関連ファイル」に、製薬各社の影響率、新薬創出等加算・長期収載品・後発品の各社影響率と品目数、不採算品再算定の適用などの資料を掲載しております(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。

薬価基準改定の官報告⽰⽇(23年3⽉3⽇)の20時までに回答のあった製薬60社(内資系39社,外資系16社、ジェネリック5社)からの回答を基に集計した。

◎ニプロ 不採算品再算定適用は38成分99品目 抗菌薬・タゾピペ静注⽤は47.7%引上げ

22年4月を起点に23年度薬価改定の影響率を調査したところ、ニプロが「プラス1%台」と回答。同社の後発品199成分567品目中、引上げとなった品目は37成分98品目、薬価が変わらなかった品目は115成分、207品目。不採算品再算定の適用となった品目は38成分99品目あった。

点滴や注射剤などエッセンシャル・ドラッグに強みを有する同社だけに、不採算品再算定の臨時・特例的な適用が大きな影響を与えた。主力品の抗菌薬・タゾピペ配合静注⽤4.5「ニプロ」が「プラス47.7%」、リュープロレリン酢酸塩注射⽤キット3.75が「プラス1.0%」など、主力品の薬価が大幅な引き上げを受けた。

◎改定影響率 富士製薬もプラス1.8% 日医工は1.7%引下げ

富士製薬の改定影響率は「プラス1.8%」と回答。引上げを受けた後発品は8成分40品目。不採算品再算定の適用を受けたのも、8成分40品目だった。主力品の造影剤・イオパミドール370注シリンジ100mL「F」が「プラス19.0%」となった。

日医工の改定影響率は「1.7%」だった。

◎沢井製薬は「8.2%」 東和薬品は「7%」

一方で、「8.2%」との回答だった沢井製薬は後発品334成分819品目中、引上げを受けた品目は4成分8品目。不採算品再算定が適用された品目は3成分7品目だった。後発品345成分786品目を有する東和薬品は「7%」だった。

各社別企業の影響率資料はこちらから(会員限定) 

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