ゾコーバ、ベスレミを費用対効果評価で薬価引き下げへ 25年2月1日に適用 中医協
公開日時 2024/11/14 06:00
中医協総会は11月13日、新型コロナ治療薬・ゾコーバについて現行薬価から4.3%引き下げ、7090.00円とすることを了承した。適用日は25年2月1日付。支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、「最終的に医師の判断になるのは大前提だが、標準治療と効果が同等で費用が増加するという評価結果を十分に踏まえたうえで、薬剤選択をご判断いただけることに期待する」と述べた。ゾコーバをめぐっては、費用対効果の総合的評価で、最も安価な治療法である対処療法である標準療法に追加的有用性が認められず、ICERの区分は「費用増加」で、価格調整係数「0.1」が適用されていた。このほか、悪性腫瘍治療薬・ベスレミも費用対効果評価の結果を踏まえ、現行薬価から8.3%引き下げる。一方、2型糖尿病治療薬・マンジャロは「H1」品目として、費用対効果評価の対象となったが、薬価の引下げは受けない。
薬価が引き下げられる製品は以下の通り(カッコ内は成分名と企業名)
▽ゾコーバ錠125mg(エンシトレルビル フマル酸塩、塩野義製薬)
薬効分類:内625 抗ウイルス剤
125mg1錠 現行薬価:7407.40円 → 新薬価:7090.00円
H1(市場規模が100億円以上)
▽ベスレミ皮下注250μgシリンジ、同500μgシリンジ(ロペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)、ファーマエッセンシアジャパン)
薬効分類:注429 その他の腫瘍用薬
250μg0.5mL1筒 現行薬価:29万7259円 → 新薬価:27万2587円
500μg1mL1筒 同56万5154円 → 51万8246円
H1(市場規模が100億円以上)