オルミエントのアトピー性皮膚炎適応 第一選択薬の処方は3割以下
感染症などの副作用、高薬価、煩雑な検査が使用のボトルネックに
公開日時 2023/01/01 00:00
アトピー性皮膚炎(以下、AD)は、増悪と軽快を繰り返す慢性の炎症性皮膚疾患で、痒み、角層のバリア障害、アレルギーの3つの病態が特徴である。中等症から重症になると日常生活への影響が大きくなり、激しい痒みや、それに伴う睡眠障害、皮膚疼痛などを引き起こし、QOLを著しく低下させる原因にもなる。AD治療は、炎症抑制のためのステロイドやタクロリムスの外用による薬物療法、バリア機能低下を是正するための保湿剤によるスキンケア、化学刺激物質、ダニなどの原因・悪化因子の特定と除去――の3つが基本だ。また、2020年には非ステロイド性の外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤・コレクチムが登場しているほか、難治性に対しては近年、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体の皮下注製剤・デュピクセントが広く使われ...