シンバイオ製薬 特許侵害で東和薬品を提訴 トレアキシン後発品の製造販売差止と損害賠償請求
公開日時 2022/12/19 04:50
シンバイオ製薬は12月16日、抗がん剤・トレアキシン点滴静注液100mg/4mL(一般名:ベンダムスチン塩酸塩水和物)について、同剤の後発品を6月に発売した東和薬品に対して特許権侵害訴訟を提起したと発表した。シンバイオ製薬は今回、ライセンス元である米Eagle Pharmaceuticals社と共同で訴訟を提起。Eagle社が保有するベンダムスチン液剤に関する特許を侵害していると主張している。
シンバイオ製薬とEagle社は共同で、東和薬品に対し、トレアキシン後発品の製造販売差し止めと損害賠償を求めた。
ファイザー、Meiji Seikaファルマ、コーアイセイ、東和薬品――の4社が2022年2月に、トレアキシン後発品の製造販売承認を取得した。シンバイオ製薬によると、この4社に対して特許権侵害の懸念を文書で通知し、「適切な対応」を求めた。このうち東和薬品は6月17日に後発品の販売を開始したため、シンバイオ製薬とEagle社が訴訟に踏み切った。なお、ファイザーは12月16日に同後発品の発売を始めた。