タブレット端末による双方向コミュニケーション 医師の3割強が“求めている情報ではない”と受け止め
公開日時 2022/11/18 04:52
MRによる医師とのリアル面談時のタブレット端末を用いた双方向コミュニケーションで、医師の3割強が「質問等に対して求めている情報、資料ではない」と感じている――。このような調査結果を医薬品マーケティング支援会社のエム・シー・アイ(MCI)がまとめた。医師5012人を対象とした意識調査では、リアル面談時の医師からの質問などに対し、医師が欲しい情報・資料がMRが扱うタブレット端末から得られたかどうかについて、情報が得られたことを指す「情報提供あり」は49.8%、「情報提供なし」は33.2%、「わからない」は16.9%――との結果だった。
「情報提供なし」との具体的なシーンや詳細は不明。ただ、想定されるのは、MRが質問の意図を十分理解できなかった、タブレット端末を使いこなせていない、システムが使いづらく資料を探し出せない、双方向コミュニケーションの音声情報をもとにAIが最適資料を提示するシステムの精度が悪い――などが考えられそう。MR教育やシステムの精度向上で、貴重な面談シーンを価値あるものにし、生産性向上につなげたいところだ。
なお、タブレット端末による情報提供を受けたとの医師は全体の57.4%だった。
調査はMCIが22年7月にインターネットを通じて医師を対象に行ったもの。調査対象は製薬企業サイトや医療関係企業サイトを閲覧している医師で、有効回答数は5012人(HP:3853人、GP:1159人)。結果は「医師版マルチメディア白書2022年秋号」としてまとめた。
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