眼科医の処方変化に至ったチャネル 1位は“MRのリアル面談”で73% 医師全体よりリアルの効果高く
公開日時 2024/10/24 04:52
眼科領域のプロモーションでは、“MRのリアル面談”のプロモーション効果が医師全体の傾向より高い――。このような分析結果を医薬品分野のマーケティングリサーチを行うエム・シー・アイ(MCI)がまとめた。最近3カ月間に眼科医が情報入手した眼科領域の薬剤について、処方にプラスの変化があった情報チャネルを聞いたところ、トップは“MRのリアル面談”で73%となった。MCIは、全医師・全領域薬剤を対象とした別の調査で、“MRのリアル面談”によって処方行動が変化したケースが約5割とのデータがあると指摘。眼科医に対してはリアル面談のインパクトが大きいと分析している。
調査は眼科医500人を対象にインターネットで実施した。有効回答の内訳は20床以上施設の医師(HP)が280人、19床以下施設の医師(GP)が220人。調査は9月17日~30日に実施した。
◎最近3カ月間に情報入手した眼科領域の薬剤 1位はアレジオン眼瞼クリーム
最近3カ月間に情報提供を受けた又は情報収集(=情報入手)した眼科領域の薬剤は、1位はアレジオン眼瞼クリームで眼科医の77%(眼科HP:73%、眼科GP:82%)を占めた。2位はアイリーア8mgの72%(同82%、60%)、3位はバビースモの54%(同65%、41%)――だった。これらの情報入手した上位3製品について、処方にプラスの変化があった割合は、アレジオン眼瞼クリームが約6割、アイリーア8mgとバビースモは約4割だった。
次に、処方にプラスの変化があった際の情報チャネルを複数回答可で聞いたところ、3製品とも“MRのリアル面談”が最も多く7~8割を占めた。具体的にはアレジオン眼瞼クリーム(n=184)は77%、アイリーア8mg(n=146)は74%、バビースモ(n=115)は76%――だった。次に多かったチャネルは製品説明会だが、3製品とも2割程度にとどまった。
◎今後増やしたい情報チャネルでも1位は“リアル面談”
今後増やしたい情報チャネルも聞いた。その結果、1位はリアル面談(27%)、2位は講演会のインターネット視聴(25%)――だったが、「増やしたい情報入手先はない」が4割超あった。なお、眼科HPでは「講演会への現地参加」が僅差ながら1位、眼科GPはリアル面談の割合が最も高かった。
MCIは今回の調査結果について、「眼科というスペシャリティ領域において500サンプルの規模の大きい調査結果のため、眼科領域全体の傾向をとらえているのではないか」とコメントしている。