田辺三菱製薬 「奨学寄付制度」を22年度の実施をもって廃止 新たな支援制度の運用へ
公開日時 2022/06/10 04:51
田辺三菱製薬は6月9日、医学・薬学研究への支援を目的に実施してきた「奨学寄付制度」を22年度の実施をもって廃止し、新たな支援制度を運用すると発表した。具体的には、①研究支援、②医学教育、③人材育成―のそれぞれに助成・支援プログラムを創設する。23年度以降は新たな支援制度を運用することで、継続して医学学術振興に貢献していく方針だ。
同社は、これまで医学学術振興への貢献を目的として奨学寄付制度を運用してきたが、昨今の奨学寄付を取り巻く社会認識が変化するなかで、「医学・薬学研究への支援」の方向性について検討を行い、このほど結論を得た。
「研究支援」については、23年度から当社が出捐する「先進医薬研究振興財団」および「日本応用酵素協会」を通じた研究支援を継続することとし、医学・薬学系団体が実施する研究活動および研究支援制度への助成プログラムを新たに創設する。「医学研究」については、21年度に創設した「医学教育助成プログラム」について、対象領域および助成総額を拡充して支援を拡大する。
「人材育成」については、医学・薬学領域において次世代を担う医学生・医学留学生に対する支援プログラムを新たに創設する。なお、新たな枠組みによる助成プログラムの詳細について同社は、確定次第、同社Webサイトに掲載するとしている、