オゼンピックの2mg製剤、日医工のアバスチンBSなど 報告品目・新キット製品が薬価収載
公開日時 2022/05/25 04:51
新剤形、新規格などの報告品目・新キット製品が5月25日付で収載された。ノボ ノルディスクファーマの2型糖尿病治療薬・オゼンピック皮下注2mgや、抗がん剤・アバスチンの3剤目のバイオシミラーとなる日医工のベバシズマブBS点滴静注100mg「日医工」と同400mgが含まれる。
オゼンピック皮下注2mgの薬価は2mg1.5mL1キット1万1008円。ノボは5月11日時点で、既承認の同皮下注0.25mg製剤と0.5mg製剤は出荷停止、1.0mg製剤は出荷調整している。これは、FDA査察におけるGMP上の指摘を受けた欧州の提携製造会社から、同剤の製造と輸出を一時的に中止したとの報告をノボが受けたことに伴う措置。
ノボはこれまでの出荷調整・停止の案内の中で、「2018年に製造販売承認を取得している用量調節が可能な複数回投与ペン型注入器のオゼンピック皮下注2mgについて現在薬価収載を目指して準備を行っており、できる限り早い時期に日本の患者様にお届けできるよう最善を尽くす」とコメントしていた。
◎日医工のベバシズマブBS 国内販売・情報活動はサンド
日医工のベバシズマブBS点滴静注100mg製剤の薬価は1万4286円、同400mg製剤は5万4403円で、ファイザーや第一三共が手掛けるベバシズマブBSの薬価と同額。BSの薬価は対先発の44%となる。日医工のベバシズマブBSの国内販売はサンドが独占的に行い、サンドMRが情報提供・収集活動を行う。サンドは同剤の上市成功に向けて営業組織を拡大する方針を示している
(記事はこちら)。
◎エイベリス点眼液の1回使い捨てタイプも収載
このほか、武田薬品の卵巣がん治療薬・ゼジューラの錠剤、第一三共の降圧剤・ミネブロのOD錠、大正製薬の2型糖尿病治療薬・ルセフィのODフィルム、参天製薬の緑内障・高眼圧症治療薬・エイベリス点眼液に保存剤を含まない1回使い捨てタイプの「エイベリスミニ点眼液0.002%」なども収載された。このうちエイベリスミニの薬価は0.002%0.3mL1個93.90円。