リアルワールドデータ社 米Aetion社と業務提携の覚書締結 日本の医療情報を世界の創薬開発に活かす
公開日時 2022/05/11 04:48
リアルワールドデータ社(本社・京都市中京区:RWD)は5月10日、米国Aetion社と同社が有するリアルワールドエビデンスのプラットフォームに関する共同プロモーションで業務提携すると発表した。両社の取り組みは、臨床開発の効率化と医療ビッグデータの利活用を促進する狙いが込められている。RWD社は同社の電子カルテデータベースの利活用をグローバルで加速させ、日本の医療情報を世界の創薬開発に活かす取り組みを支援する方針だ。
RWD社は、国内最大規模の電子カルテ由来のデータベースを運営する事業者。診療情報、学校健診・乳幼児健診などの各種データベースの構築事業を手掛けている。なお、同社による電子カルテデータベースの国内の実患者数は2440万人(22年3月末日)にのぼる。一方、Aetion社は、米国ニューヨークに本社を置き、リアルワールドエビデンスのプラットフォームの提供を通じ、製薬企業等への安全性、有効性などの検証支援を行っている。
今回の業務提携は、医薬品開発におけるリアルワールドデータの効果的な活用を支援するもので、Aetion社のプラットフォーム上で寄せられたRWD社のデータ利用の要望に対し、RWD社とAetion社の両社が共同でソリューションを展開し、効率的・効果的なデータの利活用環境を支援するというもの。RWD社は、これにより電子カルテデータベースの利活用をグローバルレベルに拡大できる。また、両社は臨床開発の効率化と価値創造に貢献する医療ビッグデータの利活用を更に促進させ、世界規模の創薬開発に貢献したい考えだ。