湘南アイパーク 中国の蘇州工業園区管理委員会、AIS CAPITALと戦略提携 企業進出や資金調達を支援
公開日時 2022/03/25 04:50
湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は3月24日、中国のサイエンスパーク蘇州工業園区管理委員会(SIPAC)およびAIS CAPITALと戦略提携に関する覚書を締結したと発表した。日本と中国のバイオ医薬産業の技術開発や資本提携の促進が目的。それぞれの強みとリソースを活用し、入居企業間の提携、両国への企業進出支援、資金調達支援などを促進する。
蘇州工業園区(SIP)の政府管理機関である蘇州工業園区管理委員会(SIPAC)は、中国トップクラスの産業規模を有する国家級経済開発区で、ライフサイエンス分野に関して中国で圧倒的なNo.1の産業集積を誇る。1800社超のライフサイエンス関連スタートアップを育成した実績があり、これまで 20 社以上の上場会社を輩出した。一方で、AIS CAPITAL は、ベンチャー投資や投資銀行のバックラウンドを持ち、日中双方向投資や進出支援にフォーカスする専門家集団として活動する。日中企業間の M&A、戦略/財務投資、JV設立、業務提携等に対し、プロフェッショナルなアドバイザリーサービスを提供している。
◎日中企業間の交流体制構築 中国進出時の臨床試験や薬事申請の支援も
今回の覚書の締結では、日中企業間の交流体制の構築として、集客リソースやノウハウ、業界経験の共有、日中のライフサイエンスイノベーション動向や産業政策などで情報交換し、それぞれの入居企業同士の提携を促進する。また、湘南アイパークとSIPは、両サイエンスパーク区内のバイオ医薬品企業、投資会社、研究開発機関、サービス会社を招集し、定期的な交流イベントを通じて湘南アイパークの入居企業との交流を促進し、投融資、技術提携やライセンシング等に関するアライアンスの可能性を模索する。
さらに、湘南アイパークの入居企業が中国に進出する場合、SIPはその企業に対して中国における臨床試験や薬事申請の支援を含む全面的なサポートを提供するほか、AIS CAPITAL は、湘南アイパークおよびSIPの企業間における業務提携やアライアンスに対してアドバイザリーサービスを提供する。
湘南アイパークの藤本利夫ジェネラルマネジャーは、「中国のバイオ産業は急速に発展しており、魅力的なスタートアップが数多く生まれている。覚書締結により、両国の研究や事業の交流が進み、アジアにおけるイノベーションの創出が加速されることを期待する」と述べた。