「新薬の価値と医療保険制度」 医療費抑制は「与件」なのか
城元経済課長が語る2022年の焦点
公開日時 2022/02/01 00:00
元厚生労働省医政局経済課長(現・日本医療研究開発機構(AMED)理事)城克文氏2022年は、毎年薬価改定をめぐる議論が焦点となる。個々の品目が高薬価であることや調整幅などが議論の俎上にのぼることも想定される。「新薬の上市で、完治や延命など、これまで実現できなかったことができるようになるのであれば、高くても払う、という負担の議論をしてもいいのではないか」――。元厚生労働省医政局経済課長の城克文氏(現・日本医療研究開発機構(AMED)理事)は、こう指摘する。製薬業界には、「社会に貢献する方向の議論をする必要があるのではないか」と製薬業界に提案する。医療費抑制が前提となる議論が、「与件なのか」と根本的な課題を指摘する城氏に、22年の焦点と、製薬企業、医薬品卸の方向性について聞いた。(望月英梨)――...