田辺三菱製薬 カナダ子会社が新型コロナワクチンをカナダで申請
公開日時 2021/12/20 04:49
田辺三菱製薬は12月17日、カナダ連結子会社のメディカゴ社が新型コロナワクチンについてカナダで承認申請を行ったと発表した。ワクチンは、植物由来のウイルス様粒子(VLPワクチン、開発番号:MT-2766)で、グラクソ・スミスクライン(GSK)のパンデミックアジュバントを併用している。
カナダでは4月からローリングサブミッションの審査が開始されており、最終部分として第2/3相臨床試験の第3相パートのデータを提出した。国内でも、第1/2相臨床試験を10月から実施しており、日本の臨床試験結果を加えて、来春の申請を目指している。今後、WHO、米国、英国への承認申請も行う予定としている。また、今後オミクロン株に対するMT-2766の抗体反応を確認する試験を実施予定としているほか、MT-2766、mRNAワクチン、アデノウイルスベクターワクチン既接種者に対するブースター試験を早期に実施できるよう検討を進めているとしている。このほか、小児への試験を予定している。
なお、MT-2766は、18歳以上の健康成人に対する審査と承認を求めており、カナダで承認されれば、ヒト用VLPワクチン、新型コロナワクチンとして初めての植物由来ワクチンとなる。